夕方の交通事故にご注意ください

1 歩行者の注意点

 日の入り前後1時間は、歩行者の交通事故が多い時間帯です。特に、11月や12月は、帰宅等をする時間帯と日の入り時刻が重なることもあり、交通事故が増加しがちです。

 夕方の交通事故は、歩行者の道路横断中の事故が多く、横断歩道以外で道路を横断する場合に歩行者が見えづらいことも一因となっています。

 歩行者は、自動車や自転車が早めに歩行者の存在を見つけることができるように、なるべく明るい色の服装をし、暗い色の服を着用して目立たない場合には、反射材やライトの携帯により、歩行者の存在が自動車などに自然と見つけやすくなるように心がけてください。

 また、道路などの横断の際は、信号や横断歩道での横断の徹底や、自動車の直前直後の横断を避けるなどの交通ルールの順守をしてください。

2 自動車の注意点

 自動車は、道路の横断をする歩行者の安全を確保しなければなりませんが、歩行者が横断歩道以外の道路を横断している事故も多数見られます。

 自動車が、夕方の歩行者との交通事故を防止するためには、自動車は早めにライトを点灯することが必要です。早めにライトを点灯することで、自動車からの視界を確保するとともに歩行者に自動車の存在を知らせることができます。

 夕方、急に暗くなってライトを点灯するタイミングがつかめないことや暗闇に目が慣れれおらず歩行者を見落とすこともあります。周りの車がライトを点灯していなくても、周囲が明るいうちに早めにライトを点灯することで、夕方の交通事故を防ぐことができます。

 また、夕方や夜間は視界が限られることで速度感覚が鈍くなり、つい速度が速くなりがちです。

 急いでいる方も、意識して速度を落とすことで、安全な運転を心がけてください。

3 弁護士への相談 

 歩行者や自動車がどんなに注意をしていても、どうしても交通事故が発生してしまうことはあります。

 交通事故が発生した場合には弁護士に相談して、きちんと事故の対応を行ってください。