1 警察庁による広報
近年、自転車による交通事故が増加し、問題も深刻化してきていました。
令和8年4月から信号無視など、自転車の113の違反行為にいわゆる青切符が導入されることになっています。
そこで、警察庁は、令和7年9月4日に「自転車ルールブック」を公表し、交通ルールや具体的な違反行為、取り締まりのルールなどを公表しています。
自転車のルールについて、体系的に学んだ方は少ないかと思います。子どものころ親から教わったルールや自動車運転免許取得の際に学んだ知識だけでなんとなく自転車を運転をしていたりする方もいるでしょう。
曖昧な知識のままで自転車を運転することで、ルールを間違ったまま覚えていたり、知らないルールがあったりすることもあります。交通事故や違反行為を防ぐためには、正確な知識が必要です。
また、違反行為に対する取り締まりや対応が厳しくなっており、今後、違反によりいわゆる青色切符や赤色切符を切られることが増えたり、違反行為が過失として厳しく判断されることが予想されます。
自転車運転ルールの知識は、今後一層重要になっていくでしょう。
2 交通事故と弁護士
自転車も道路交通法上は軽車両として取り扱われており、違反行為によって過失割合に影響を及ぼすことがあります。過失割合は、事故による損害賠償を受けるうえでも非常に重要です。
自転車で事故にあったり、自転車との事故にあった際に、過失割合に納得できない場合には、交通事故に詳しい弁護士にご相談ください。
また、一度、「自転車ルールブック」を確認して、違反行為や交通事故が減っていくように、自転車の基本的なルールを確認してみてはいかがでしょうか。